『DALL-E3』(ダリ3)では使用するプロンプトで、アニメ風、リアル風、油絵風など様々な画風(絵柄)を指示することが出来ます。
今回は『DALL-E3』で印象的な画風を19種類、画像を交えて紹介していきます。
商用の方はもちろん、個人で好みの画像をSNSに上げたり、ブログやイラストサイトに上げたり色んなタッチの画像を生成して楽しむことができます。
『DALL-E3』で使用できる画風の種類
DALLE 3 では、「アニメ風」「水彩風」「リアル風」など、さまざまな画風を使って画像を生成することができます。表現するスタイルはプロンプト内で指定することが可能です。
ただし完全なる写実は生成できないことになっています(倫理的、肖像権などの影響)なのでそういった画風を求める場合は「リアル風」という指示で生成することになります。
複数の人物と建物、ドラゴンを使った大まかなプロンプトにして様々な画風で特徴がわかりやすい画像にしてみました。
比較画像のため細かい修正はしてませんので雑な部分があるとは思いますがご了承ください。
プロンプトは↓です
複数のクローズアップされた男女、背後には高層ビル群、空からは隕石が落下、ドラゴンがそれを追いかけている、の○○○風ワイド画像を生成してください
それぞれの画風の特徴について、画像を交えて詳細を説明していきます。
1. アニメ風 (Anime Style)
- 特徴: 明確な輪郭、シンプルでカラフルな色使い、デフォルメされた顔や体のパーツ、大きな目が強調されることが多い。
- 詳細な表現: アニメのキャラクターのように、柔らかく親しみやすい印象を与える。背景や小物もシンプルで、全体として鮮やかな色使いになる。
クセがなく様々なシーンで使用しやすいので、個人的には一番使用しています。だだしアニメ風を指示しても好みの画像にならない場合も良くあります。
2. リアル風 (Realistic Style)
- 特徴: 実際の写真のようなリアリズムを重視し、細かいディテールや陰影を再現。肌の質感や光の反射などが非常に現実的。
- 詳細な表現: 人物や物体が実際に存在するかのようなリアルさ。色合いも落ち着いており、写実的なライティングや影が用いられる。
アニメ風と同じく様々なシーンで使用しやすいリアル系の画像です。丁寧に書き込まれていてリアル系の人物はもちろん、映画のようなダイナミックな雰囲気も出すことが出来ます。
3. 水彩風 (Watercolor Style)
- 特徴: 柔らかい色合いと流れるような筆致が特徴。水彩特有のぼかしや色のにじみが再現される。
- 詳細な表現: 線の輪郭は少し曖昧で、色同士が混ざり合うような優しい表現がされる。背景もぼんやりとしており、全体にふんわりとした印象。
独特の柔らかい雰囲気をもった画像が生成できます。絵画のように芸術性を高めたい時におすすめです。
4. 油絵風 (Oil Painting Style)
- 特徴: 厚塗りの質感、重厚な色彩としっかりした筆跡が目立つ。力強く、色の深みがある表現。
- 詳細な表現: クラシックな絵画のように、物体や人物に重量感があり、深い影と豊かな色の層を持つ。特に肌や布の質感がリアルに表現されることが多い。
油絵ならではのベタベタと厚塗したような画像が生成できます。
絵画のような雰囲気を出したい時に良いかもしれませんが、個人的には仕上がりのバラツキが気になります。プロンプトによってはもっと油絵感のある画像が生成できることもあります。
5. カートゥーン風 (Cartoon Style)
- 特徴: 簡略化された形状、明るい色彩、コミカルで楽しい雰囲気を強調する。キャラクターは丸みを帯びてデフォルメされることが多い。
- 詳細な表現: 特に子供向けやファンタジー作品で見られるスタイル。動きや感情表現が誇張され、全体として元気でポップな印象。
コミカルで特徴的な画風で生成できます。基本的には欧米のイラストっぽい雰囲気になりますが、カートゥーンはかなり幅広いので、描き込まれていたりアニメチックだったりランダムな仕上がりになります。
6. サイバーパンク風 (Cyberpunk Style)
- 特徴: 未来的かつディストピア的な雰囲気。ネオンカラーと暗い背景、ハイテクで荒廃した世界観が特徴。
- 詳細な表現: 金属的で冷たい印象、暗闇の中に鮮やかなネオン光が差し込むようなイメージ。キャラクターもサイボーグ的な要素が含まれることが多い。
映画「ブレードランナー」を意識したような仕上がりになります。配色は水色とピンクの光が強調された特徴的な雰囲気になります。
7. ポップアート風 (Pop Art Style)
- 特徴: 鮮やかで派手な色使い、コミック風のイラストや現代的なテーマが多い。シンプルだが目を引くデザイン。
- 詳細な表現: 大胆な色彩とコントラストが強調される。商業的なアイコンや現代社会の象徴がテーマとして使われやすい。
アメリカン・コミックやアンディ・ウォーホールやロイ・リキテンスタインなどの現代ポップアート的な雰囲気を持つ作品が生成されます。
この画像のようにコマ割りされる場合があります。今回は指示していませんが面白い結果になりました。
8. 鉛筆スケッチ風 (Pencil Sketch Style)
- 特徴: 鉛筆で描かれたような繊細な線や影。モノクロまたはグレーのトーンが多く、ラフな雰囲気。
- 詳細な表現: 線の強弱や陰影の細かい表現が強調され、ラフな下書きのような質感。
丁寧な線画が生成されます。繊細なモノクロ画としても優秀ですが、描き込みが多いせいか見た目以上に画像ファイルのサイズが大きくなることが多いです。
9. 3Dレンダリング風 (3D Rendering Style)
- 特徴: 立体感が強調され、CGやビデオゲームのキャラクターのような質感。光の反射や影の付き方がリアルに描写される。
- 詳細な表現: フォトリアリスティックな表現や、ゲーム風のキャラクターデザインに適している。表面の質感やライティングが特に重要。
「リアル風」で生成した時と似たような画風になりますが、より立体感がハッキリしていてフィギュアのような雰囲気もあります。
10ちびキャラ風 (Chibi Style)
- 特徴: 頭が大きく、体が小さいデフォルメされたキャラクター。非常に可愛らしい外見で、感情が誇張されている。
- 詳細な表現: 手足が短く、顔が強調されているため、キャラクターが子供っぽく、愛らしい印象を与える。アニメやマンガでよく見られるスタイル。
日本のアニメや漫画でよく使われる可愛い画風です。様々なキャラクターを簡単なプロンプトで気軽にちびキャラ変換できるのが良いですね。
11. ピクセルアート風 (Pixel Art Style)
- 特徴: ゲームのグラフィックを思わせる低解像度のドット絵。レトロなビデオゲームスタイルで、非常にシンプルだが視覚的にインパクトがある。
- 詳細な表現: 四角いピクセルで描かれるため、ディテールは少ないが、その制約の中で独自の魅力を持つ。特に16ビットや8ビットのゲーム風に使われることが多い。
レトロゲームを思わせるようなピクセルアートを簡単に生成してくれます。場面や使い方によってはスタイリッシュな印象を与えることができます。
12. ファンタジー風 (Fantasy Style)
- 特徴: 剣と魔法の世界を連想させるファンタジー要素が強い。中世的な雰囲気、神話や伝説に基づいたデザインが多い。
- 詳細な表現: 鎧を着たキャラクター、ドラゴン、魔法使いなどが頻繁に登場し、非現実的な要素が強調される。
入力したプロンプトを丁寧に描きこまれた剣と魔法の世界観に変換してくれます。ギャップがスゴイので様々な人物や生物で試してみたくなりますね。
13. アールデコ風 (Art Deco Style)
- 特徴: 1920年代〜30年代に流行したアールデコのデザイン要素を持つ。幾何学的な形状、対称性、メタリックな質感が特徴。
- 詳細な表現: 豪華で洗練されたデザインが特徴で、特に建築物やインテリアに適しているが、キャラクターにも応用できる。
どんな絵柄も個性的で幾何学的な画像になるので面白いです。個性的でインパクトのある画像をやクールでスタイリッシュな雰囲気を出したい時におすすめです。
14. ノワール風 (Noir Style)
- 特徴: 白黒やモノクロームを基調とし、暗い影と強いコントラストで描かれる。探偵映画や犯罪小説に影響を受けたスタイル。
- 詳細な表現: モノクロで描かれた都会の夜景や、影の多いシーンが特徴。キャラクターもシルエットやハードな表情が強調される。
モノクロ映画を思わせる陰影が美しい画風です。人物の職業や服装などを指定しないと探偵や裏組織をイメージしたノワール映画の登場人物のような雰囲気になります。
15. グラフィティ風 (Graffiti Style)
- 特徴: スプレーペイントを使ったような、壁に描かれたストリートアートを模したスタイル。派手な色彩と抽象的なデザインが多い。
- 詳細な表現: 文字やシンボル、キャラクターが自由な形で描かれ、街中の壁や公共の場所に現れるアート表現に近い。
壁に描かれたような雰囲気に仕上がりますが、プロンプトによっては壁っぽさはなくなる場合もあります。使う機会が限られますが印象的な画像に仕上がります。
16. スチームパンク風 (Steampunk Style)
- 特徴: 19世紀の産業革命時代の要素を取り入れたレトロフューチャーなスタイル。ギアや蒸気機械、ビクトリアンファッションが融合したデザイン。
- 詳細な表現: 蒸気機関や歯車、レトロな科学技術が特徴。キャラクターや背景にメカニカルな要素が取り入れられ、ファンタジーとSFの要素が混ざり合う。
レトロだけどメカニカルに描き込まれた歯車が特徴的です。どんなプロンプトでもかなり個性的な世界観の画像が生成できます。
17. マンガ風 (Manga Style)
- 特徴: 日本のマンガ特有の線の強弱、動きのある表現、大胆な感情表現が特徴。白黒で描かれることが多い。
- 詳細な表現: セリフを伴う吹き出しや、スピード線、感情を誇張する線などが使われる。キャラクターは大きな目や特徴的な髪型が多い。
日本の漫画を意識した画風になります。効果線が特徴的に扱われます。指定するとコマ割りなども出来ますが、思い通りの仕上がりにするのは難しいです(怪しい線がありますが、この画像はコマ割り指示していません)
18. アイソメトリックアート風 (Isometric Art Style)
- 特徴: 3D効果を出すために、斜めから見た視点で描かれるスタイル。建築や都市計画などで使われることが多い。
- 詳細な表現: 均整の取れた視覚表現で、建物や街並みが詳細に描かれる。キャラクターやアイテムもこのスタイルで描くことが可能。
どんなプロンプトでもこのスタイルにしてくれるのが面白いですね。今回の画像のようにドラゴンがいるだけでシミュレーションゲームのような雰囲気にもなります。
19. ラインアート風 (Line Art Style)
- 特徴: 線だけで描かれたシンプルなスタイル。色は使われず、太い線や細い線の強弱のみで表現される。
- 詳細な表現: モノクロームのデザインで、シンプルだが、線の使い方で複雑さやディテールを表現する。特にキャラクターの輪郭や衣装の細部に適している。
「漫画風」などにかなり似ていますが、より少ないシンプルな線で描かれた画像になります。塗り絵にしたくなるような画風です。
画風の組み合わせも可能
これらのスタイルの組み合わせや、特定のテーマに合わせた応用も可能です。
たとえば、「ちびキャラ風のサイバーパンクスタイル」や「ピクセルアート風のファンタジーキャラクター」など、プロンプト次第で多様な表現ができます。
面白い組み合わせを色々試して楽しんでみてくださいね。
【ちびキャラ風のサイバーパンクスタイル】
【スチームパンク風アイソメトリックアートスタイル】
【アールデコ風ファンタジースタイル】
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